今年も始まりました絆プロジェクト
今年も「絆プロジェクト」を通じて、本校教職員からのメッセージをお届けしたいと思います。どうぞお楽しみにしてください。
令和3年度の第1回目は、私、校長からのメッセージをお届けします。
いよいよ令和3年度の幕開けです。
7日は、新任式のあと、新クラスと新担任の発表を行いました。生徒たちは、神妙な面持ちで発表を受け止めていたように感じました。
8日は、登校の様子を見ていると、どの生徒も、新しいクラス新しい担任のもとで、気持ちを新たに頑張ろうという「やる気」や「意欲」が、その表情や姿から伝わってくるようでした。
本校を船に例えると…
いよいよ出航です。小型クルーズ船「とよだ号」は、乗客153名、乗組員23名、総勢176名で、季節やニーズに応じて世界の様々な海域を周遊する一年間の旅に出発します。
一年間の航海では、凪の日もあれば、荒天の日もあるでしょう。嵐の日もあるかもしれません。無事に目的や任務が果たせるよう努めてまいります。一年間どうぞよろしくお願いいたします。
8日の入学式・始業式での式辞を紹介させていただきます。
◆令和3年度 入学式式辞
うららかな春の日差しの中で、花々も一斉に咲き始め、生きるものすべてに、命みなぎる希望と期待の季節を迎えました。
この陽春の良き日に、小山市立豊田中学校、令和3年度の入学式を、保護者の皆様にご列席をいただき、無事に行うことができますことに対し、新入生、並びに保護者の皆様、関係の皆様に、心より感謝申し上げます。
64名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。本日、皆さんを豊田中学校に迎えられたことを大変うれしく思います。新型コロナウィルス感染対策のため、2、3年生は、本日この場には参加していませんが、その代わりに、皆さんの入学を歓迎する気持ちを込めて、メッセージカードを作りました。「T’s GALLERY」と呼んでいますが、昇降口周辺の天井に吊り下げられたメッセージカードで、皆さんの入学を祝福しています。月曜日には、2、3年生との対面式なども予定していますので、楽しみにしていてください。
先ほど、一人一人、学級担任から呼名され、返事をして立ち上がる姿と、引き締まった表情から、今日から始まる中学校生活に向けての意気込みが伝わってきました。豊田中学校の生徒として、これから、どのような成長を見せてくれるのか、皆さん一人一人の活躍が楽しみです。私たち教職員は、皆さんが安心して学校に通い、安心して学校生活が送れるよう、最善を尽くしてまいりますので、大いに期待を膨らませて、豊田中生としてのスタートを切ってください。
て、今日から本校の生徒となる皆さんに、二つお話をします。
一つ目は、何事にも、まずは、「自分で考えて、判断し、行動できる人になってほしい」ということです。社会に出ると予測できないことが起こったとき、どう行動できるかが問われます。しかし、誰もが、最初から自信をもって判断し、行動できるわけではありません。どうぞこの3年間、いろいろなことに挑戦してください。成功や失敗を繰り返す中で、少しずつ、自分で考えて、判断し、行動できるようになっていってほしいと思います。
二つ目は、「感謝の気持ちをもってほしい」ということです。皆さんが、本日晴れて入学式を迎えるまでに、どれだけ多くの人たちの支えがあったことでしょう。保護者の方はもちろん、おじいちゃん、おばあちゃん、親戚の人など、多くの人たちから 愛情を一杯に受けて、ここまで健やかに成長してきました。
また、自分の子どもや孫のように接してくれた地域の方々、勉強や運動を熱心に教えてくれた小学校の先生方など、多くの人たちに見守られながら、成長してきました。新入生の皆さんは、こうした多くの人たちの支えがあって今日があるということを、改めて心に刻んでほしいと思います。そして、「ありがとうございます」といった感謝の言葉が、素直に言える人へと成長していってほしいと思います。
保護者の皆様、本日は、お子様のご入学、誠におめでとうございます。本日より、大切なお子様をお預かりさせていただきますが、お子様の「自律」や「健やかな成長」のためには、学校と家庭がそれぞれの役割を果たしながら、共に連携していくことが大切であると考えます。力及びませんが、まず、「丁寧に思いを聴く」、そして、「誠実に思いを伝える」の二つのことを心掛けて、お子様を大切に思うからこそ、時には厳しく、いつも誠実に、丁寧に、お子様の成長のために精一杯努めてまいります。
どうか、ご理解、ご協力をよろしくお願い申し上げます。
結びに、新入生の皆さんの健やかな成長を祈り、今後の活躍を大いに期待して、式辞といたします。
◆第1学期始業式 式辞
令和3年度の始業式を、こうして無事に行うことができることに対し、生徒、並びに皆さんのご家族、先生方に、心より感謝申し上げます。
さて、本日より、令和3年度が始まりました。
新2年生、新3年生の皆さん、進級おめでとうございます。新年度を迎えるにあたり、皆さんは、喜びや期待など、新たな気持ちの一方で、コロナ禍での学校生活は、この先どうなっていくのだろうという思いが入り交じった気持ちで、この始業式に臨んでいるのではないでしょうか。
今年度は、昨年度の取組を一歩進めて、「安心できる、楽しい豊田中」を合言葉にして、私たち教職員は、皆さんが安心して学校に通い、安心して学校生活が送れるよう、最善を尽くしてまいりますので、喜びや期待を膨らませて、新年度のスタートを切ってください。
さて、それぞれ進級された皆さんに、二つお話をします。これまでも、何度か話してきたことですが、進級を機に、改めて考えてほしいと思います。
一つ目は、何事にも、まずは、「自分で考えて、判断し、行動できる人になってほしい」ということです。これからの時代は、ますます情報化が進み、たくさんの情報の中から必要な情報を手に入れて、それをもとに、自分で考えて、判断すること、行動することが求められます。
コロナ禍においては、先の見通しが立たない予測困難な状況の中、命を守るために、今何をしなければならないのか、楽しい学校生活を送るために、今何ができるのか、考えて判断し行動してきました。この状況は、この先も続くことになります。以前、目的と目標の話をしましたが、進級を機に新たに掲げた目標に向かって、大いに挑戦してください。成功や失敗を繰り返す中で、自分で考えて、判断し、行動できるようになっていってほしいと思います。皆さんの行動を楽しみにしています。
二つ目は、「一日一日を大切にしてほしい」ということです。1年前に、約2ヶ月にわたって学校が臨時休業となり、不要不急の外出を控えなければならないという体験をした皆さんには、言うまでもないことかもしれませんが、あえて言わせてもらいます。
「日日是好日」という言葉があります。廊下の壁にも掲げられていますので、皆さんも目にしたことがある言葉です。「にちにち これこうにち」や、「にちにち これこうじつ」、または、「ひびこれこうじつ」など、いくつかの読み方があります。
多くの人は、「今日も一日よい日でありますように」と無事を願います。しかし、現実は、なかなかその願いの通りにはいかないものです。雨の日や風の日があるように、様々な問題が起きることもあります。コロナ禍での影響も、その一つと言えるのではないかと思います。しかし、どんな雨風があろうとも、嫌な出来事があったとしても、この一日は二度とない一日であり、かけがえのない一日です。この一日を一生懸命に生きることが、まさに「日日是好日」ということだと思います。