3学期最初の「絆プロジェクト」は、校長が担当いたします。
皆さん、明けまして、おめでとうございます。
今年の正月三が日は天候にも恵まれ、穏やかな年明けとなりました。2022年が皆さんにとって、輝かしい年になることを願っています。
さて、今年2022年の干支(えと)は分かりますか?
「寅」と聞こえてきそうですが、実は今年の干支は「壬寅(みずのえとら)」です。
今回は、この干支について、お話ししたいと思います。
「干支」と聞くと「子(ね)・丑(うし)・寅(とら)・卯(う)・辰(たつ)・巳(み)・午(うま)・未(ひつじ)・申(さる)・酉(とり)・戌(いぬ)・亥(い)」を考える人も多いと思いますが、これは正しくはありません。「干支」は、「干」と「支」がくっついた言葉で、「十干十二支(じっかんじゅうにし)」と言われています。ですから、先ほどの「子・丑・~・戌・亥」は正しくは「十二支(じゅうにし)」と言います。
一方、「十干(じっかん)」については、古代中国で考えられた思想からつくられたもので、陰陽・五行説などと深く結び付いており、木、火、土、金、水の5つをそれぞれ兄(え)と弟(と)の2つにわけて計10の要素を作り漢字を当てています。それぞれの組み合わせは次のとおりです。
木の兄(え)「甲(きのえ)」 / 木の弟(と)「乙(きのと)」
火の兄「丙(ひのえ)」 / 火の弟「丁(ひのと)」
土の兄「戊(つちのえ)」 / 土の弟「己(つちのと)」
金の兄「庚(かのえ)」 / 金の弟「辛(かのと)」
水の兄「壬(みずのえ)」 / 水の弟「癸(みずのと)」
今年の干支は「壬寅(みずのえとら)」です。これは先ほどの順番で組み合わせていくと39番目の干支になります。ちなみに2023年は、十干は「癸(みずのと)」、十二支は「卯(う)」を組み合わせた40番目の干支「癸卯(みずのとう)」となります。
さて、先ほどの答えですが、十干と十二支の組み合わせ方は全部で60通りあります。10と12の最小公倍数です。干支は60で一周します。よく、60歳のことを還暦(かんれき)と呼びますが、これは60年で干支が1周して、また自分の生まれた干支に戻ったことを意味します。
なお、中国では、亥=ブタ。ほかにも、チベットやタイではウサギの代わりにネコが入っていたり、モンゴルではトラではなくヒョウが入っていたりと、国や地域によって十二支の動物は異なるようです。とは言っても、十二支はアジア圏で広く使われている考え方で、各国の文化や生活習慣に関係しています。それぞれの字・動物にこめられた願いや意味を調べても、楽しいかもしれません。
今年2022年の干支「壬寅(みずのえとら)」ですが、「壬」は「生まれる」、「寅」は「延ばす・成長する」という意味をもっているそうです。この2つの組み合わせである「壬寅」は、「新しく立ち上がる」や「生まれたものが成長する」と言われ、縁起のよい年であると言えます。4月には豊田小学校が開校し、豊田中学校と豊田小中一貫校として新たなスタートを切るにふさわしい年であると言えます。