12月24日 絆プロジェクト原稿
メリークリスマス 教頭です!
MERRY CHRISTMAS !
長い2学期を終え、今日はクリスマスイブ。生徒の皆さんに
サンタさんはプレゼントを持ってくるのでしょうか。いずれにしても、家族みんなでほっこりと過ごしてほしいそんな日ですね。
さて、我が家には3人の子供がいます。皆成人して独立しているので、それぞれがそれぞれのクリスマスイブを迎えています。でも、我が家でも子供達が幼い頃には、それなりにクリスマスイブを家族の一大イベントとして楽しみました。
我が家では、サンタさんは、寝静まった真夜中には来ませんでした。
クリスマスディナー(←というほどのものではない)が終えた頃、私は隠していたCDでサンタさんのソリがやってくる音を流し、裏口から出て玄関をピンポンダッシュします。
家の中からは「あ!サンタさんだ!」の声。玄関に全力疾走する姿を想像します。
でも、玄関にはプレゼントはなく、手紙が一通。
「フォ!フォ!フォ!みんな元気だったかな?いい子にしてたかい?今日はプレゼントを持ってきたよ。でも・・・あれ?ないぞ?・・どこに置き忘れたかな?・・ああ!わかった!下駄箱の中かもしれんぞ。見てくれ」なーんてなってます。
で、下駄箱を急いで見ると、またまた手紙が・・
「あーごめんごめん。ここじゃないあ。そうか!ソファーの下かも!」 という風に
子供達は手紙を見つけては家の中をあちこち探し回ります。
そして一番下の子のプレゼントが見つかり、
次に真ん中の子、
そしてやっと一番上のお兄ちゃんがプレゼントを手にします
これを一番下の子が事情を理解するまで続けました。
今でも心に残る子育ての楽しい思い出です。
最初に書いたとおり、もう子供達は巣立ちました。3人とも高校卒業後は大学に進学し、一人暮らしを始めました。
そして、一番上の子を一人暮らしに送り出したとき思いました。
「親子はずっと親子だけれど、毎日顔を合わせる期間はたった18年間だった」と。
そう思ったけれど、下の2人も高校卒業後に、本人の望む進路へ進みました。そして一人暮らしへ送り出しました。そのたび、
「この子と一緒に暮らす、濃密な18年間が過ぎてしまった」と思うのです。
仕事と子育てを両立している時期は、あまりにめまぐるしい毎日に「早く大きくなって自立してほしい」と思ったことが何度あったことか。しかし、親子で毎日当たり前のように顔を合わせていた時間は限りあるものだったのだと、過ぎてから気づいたのでした。
中学校の時、少し大人に近づいた自分をわかってほしくて、親に反抗したり大人に理不尽さを感じたり。会話するのも面倒な時期だったりします。親の方も、小さい頃に甘えてきた我が子の変容ぶりに戸惑い、悩むこともあると思います。
でも、いつかは親元を離れ、自分の世界を広げていく子供たち。それは、同居だろうが一人暮らしだろうが関係ないと思います。だからこそ、けんかしていても冷戦状態でも言
うことのできる言葉
「おはよう」「いただきます」「ごちそうさまでした」
「おかえり」「おやすみ」「ありがとう」・・
お互いが目の前にいるからこそ言える、
そんな言葉を大切にしてもらえたらと思います。
家庭によって、一緒に過ごす時間が18年だったり、ずっとだったり、場合によっては
18年より短かったり。それぞれ違います。でも、子育ての先は見えない。見えないからこそ、今一緒に過ごす時間をこの上なく大切なものとして過ごしてください。
もう、子供が手元にいなくなってしまった親の「ひとりごと」でした。
いよいよ2021年も終わりですね。良いお年をお迎えください。
新年の絆プロジェクトは校長先生からです!