2021年3月2日火曜日

「もし、人生やり直しができるとしたら…」

令和3年2月18日早朝、弟から電話があった。

「お父さんがもうだめかもしれない。間に合わないかもしれないけど来て…」

私は急いで病院に向かった。

間に合わないかも…でも間に合ってほしい。

そんな思いで車を走らせた。

遠方の病院だったので車で1時間30分。

着いたときには、まだ、その手は温かいのに心臓は止まっていた。

 

約3週間前に、危篤状態で病院に運ばれたが奇跡的に持ち直し、

集中治療室から一般病棟に移り、リハビリが始まった次の日の朝、容体は急変した。

突然の父の死だった。

死亡確認後、いろいろな処置や手続きがあってしばらくは病院にいた。

 

その間に弟から、こんな話があった。

「もし、人生やり直しができるとしたら、いつに戻りたい?」

と生前、父に質問したとのこと。

「戻らなくていい。戻ったとしてもきっと同じことを同じようにやるだろうから。」

と父は答えたそうだ。

それを聞いたとき、父らしいな…と思った。

歌や読書が好きだった父。

山歩きが好きで、私や弟が幼い頃、父は山菜採りやサワガニ取りに連れて行ってくれた。

スポーツが好きで、ソフトボール、ゲートボール、グランドゴルフなどを楽しんだ。

そこには多くの友人がいた。

旅行が好きな母と共に、いろいろな場所に出かけた。

その時、撮った写真にはたくさんの笑顔があった。

そんな父だったから、振り返った時、自分の人生に悔いはない。

「戻らなくていい。」という答えに、つながったのだろう。

「私もそう思えるような生き方をしたい。」と思う。

 

 

3月に入り、卒業式や終業式まで残りわずかとなりました。

1日1日を大切に過ごしていきましょう。

 

サポートクラス2組担任より