2020年7月29日水曜日

三百六十五歩のマーチから

しあわせは 歩いてこない
だから歩いて ゆくんだね
一日一歩 三日で三歩
三歩進んで 二歩下がる
人生は ワン・ツー・パンチ
汗かき べそかき 歩こうよ
あなたのつけた 足あとにゃ
きれいな花が 咲くでしょう
※{
腕を振って 足を上げて
ワン・ツー ワン・ツー     
休まないで 歩け ソレ     
ワン・ツー ワン・ツー}




生徒の皆さんは、この歌を知っているでしょうか。先生方でも、若い方は知らないかもしれませんね。昭和43年に大ヒットした「三百六十五歩のマーチ」です。作詞は星野哲朗さん、作曲は米山正夫さん。歌ったのは水前寺清子さん。私も幼いながら歌詞を覚え、口ずさんだものです。しかし、覚えていたのは1番の歌詞だけ。2番、3番の存在すら気にとめませんでした。そんな私が、2番。3番の歌詞を知り、とても勇気づけられたのです。
今から10年以上前のころです。その当時の私は、「仕事・家事・子育て・介護」と様々なことに追われ、心に全く余裕のない状態でした。「なぜ、こんなに大変なのか・・なぜ私ばかり・・」と後ろ向きな気持ちで生活していた私が、何がきっかけだったのか忘れてしまいましたが、この歌詞に出会いました。


(2番)
しあわせの 扉はせまい
だからしゃがんで 通るのね
百日百歩 千日千歩
ままになる日も ならぬ日も
人生は ワン・ツー・パンチ
あしたのあしたは またあした
あなたはいつも 新しい
希望の虹を だいている
※繰り返し


(3番)
しあわせの 隣にいても
わからない日も あるんだね
一年三百六十五日
一歩違いで にがしても
人生は ワン・ツー・パンチ
歩みを止めずに 夢みよう
千里の道も 一歩から
はじまることを 信じよう
※繰り返し


ああ、そうだよな、何を焦っていたのだろう。何を急いでいたのだろう。そんな気持ちになり、ふっと肩の荷が下りたのを覚えています。
なぜ、今頃こんなことを書いたのか。それは、校舎のあちこちに貼られたソーシャルディスタンスのための「足形マーク」を見て思い出したからです。このマークをつけたときは、まだまだ臨時休校が続いていたときでした。
新型コロナと共存する生活といわれても、これからどんな学校生活が始まるのか、不安でいっぱいでした。

でも、6月から始まった分散登校、そして学校再開と、一歩一歩みんなで進んできました。
一日一日は当たり前のように過ぎていきます。その一日一日の、踏み出す一歩一歩の大切さを、幸せを、今年ほど感じられた一年はないでしょう。
4月、5月と、今年度は学校の時間を失ってしまいました。しかし、それだからこそ、これからの残りの時間を、大切にしていきたいと思います。