2020年7月14日火曜日

最近気になるダイエットについて 

豊田中の皆さんこんにちは。今日の絆プロジェクトは養護教諭が担当いたします。


   「ダイエットについて」


生徒と私のために数年前『ダイエットアドバイザー』の資格を取りました。
今日は『ダイエットについて』お話しします。


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  ポイント
  
  1 ダイエットは誰でもしていいわけではない。
    ダイエット=やせることではない


  2 やせたかったらしっかり食べる。
    脂肪を燃やすのにも栄養が必要。
    食事を抜くより、バランスよく三食食べる。
  
  3 きれいな体形は筋肉が作る。体重が作るのではない。


  4 体重より排便を気にしろ。


  5 甘いものが食べたい時は食事の栄養バランスが悪い時。
    次の食事でおなかがすくなら、前回の食事量はGood。

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①ダイエットは誰でもしていいわけじゃない。
  ダイエット=やせることではない。

『私はダイエットしていいですか。』
実は【ダイエット=やせることと】と思っている人が多いけれど間違いです。
ダイエットとは、食事や運動量
を管理し健康維持のため適
体重にしていくことがダイ
エットの本当の意味なんです。


だから、ダイエットをして良いかどうかは、体重ではなく、体の中身が決めます。
つまり、血液や尿検査などを受けて健康かどうかを判断してもらわないといけません。

★ 豊田中の生徒に対しても、ダイエットが必要かどうか、適正体重かどうかは、医療機関の受診を勧めて確認しています。                 
                                        『健康でない人がダイエットをするとどうなりますか。』


簡単に言うと病気になります。または、病気が悪化します。


私がダイエットをしないのは、『健康な人』ではないからです。




②やせたかったらしっかり食べる。脂肪を燃やすのにも、栄養が必要。
食事を抜くよりバランスよく三食食べたほうが、体重を減らせる。



『そんな検査を受けなくても、食べなければやせるんじゃないの』



 食べないで体重が減るのは、最初は水分。その後は筋肉です。実際に体組成体重計で計測すると、体脂肪より、筋肉のほうが早く減ります。脂肪は生命維持や、緊急用に最後まで残ります。そして脂肪を燃やすためにも、栄養・エネルギーが必要です。食べないで脂肪を減らすことはできません。食べなければ、体重が減るのではなく、体重を減らすために食べるがダイエット時の正しい考え方です。  筋肉量が増えると体脂肪は減ります。
       
                  ③きれいな体形は筋肉が作る。     
   体重が作るのではない。                      
   
   『筋肉を残してダイエットするには運動するべきですか。男子は筋肉が重いから肥満と言われる時があるけれど。』


男子の中には、体重で判定すると肥満に当たる筋肉質の人がいます。中学生で体脂肪一けたは筋トレのしすぎかもしれません。成長期は、ホルモンを作るためにも脂肪が必要となるからです。


『これだけたべていれば良いみたいなダイエットはどうですか。
逆にこれは絶対に食べなきゃダメみたいな食べ物はありますか。』


〇〇ダイエットのように食品をしぼったものは基本的にだめです。
人の体は、『肉たんぱく質』でできています。つまり、栄養を分解し、たんぱく質を作っているのです。野菜を食べなさいと言われるのは、野菜の栄養は人の体では作れないからです。動物は自分の体で作れない栄養を食べ物からとり入れ生きます。絶対に食べなきゃダメなものは野菜です。野菜嫌いは、栄養バランスが悪いためやせている・太っているになりやすいです。
   
④体重より排便を気にしろ。

 『僕は便秘症です。だからすっきり出た時は体重減ってます。
女子の中にも、便秘に悩んでいる人がいるようだけれど、便秘とダイエットは関係ありますか。』

 すごく関係あります。快便になるだけで、体重が減少して健康になる人もいます。便【それもコロコロでないバナナ】が毎日出ることは、体の消化機能が良く働き、栄養をしっかり吸収して分解している証拠です。便は食事バランスの判定もしています。
 便がコロコロや、黒黒している時は、野菜不足、水分不足、穀物不足、脂肪不足、食物繊維不足など栄養バランスが悪いという体からのお手紙です。
 人間は、栄養不足だと、健康な便が作れなくなります。

⑤食事の栄養バランスが良いかどうかは、甘い物が食べたくなるかどうかでわかる。お腹がすくかどうかでわかる。

『私ストレスで甘い物を食べたくなるのです。やめられますか。あと、適切な食べる量はどうしたらわかりますか。』

 栄養バランスが良いかは、甘い物を食べずにいられるかどうかでわかります。甘い物が欲しい時は食事の栄養バランスが悪い時、体【脳】が手っ取り早くカロリーだけをとろうとします。ストレスと甘い物は関係ないとも言われます。
 
実はお米も野菜もよくかんで食べると甘く感じます。
だから甘みは特別に他の食べ物から取らなくても満足するものらしいです。
お米を甘いと感じるまでかんでみて下さい。いつもの2~3倍はかむことになります。
よくかんで食べることが大切なのです。

食べる量ですが、胃袋はその人の片手の大きさです。片手にのる量でたんぱく質と炭水化物を、両手にのる量の野菜を食べてください。そして、次の食事の直前「お腹がすいた」が、
前回の食事の適切な量で、空腹は食事量のお知らせとなります。
                                      
『もしもお腹がすかなかったら食べなくていいの。

 お腹がすかないのは、前回の食事の量が多すぎるか、栄養バランスが悪かったかのどちらかです。あまりに栄養バランスが悪い食事が続くと、人は省エネ人間になり、エネルギーを使わないよう体の仕組みを変えていきます。見た目は変わらないのですが、体の中は、エネルギー不足になり、余分に自分でコレステロールを作ったり、肝臓に脂肪をため込んだりします。つまり、食事の回数を減らす無理なダイエットをすると、病院の検査で、コレステロール値が高いや、脂肪肝が見つかります。
かくれ肥満になってしまうです。

まとめ



                    『ダイエットって中学生に必要ですか』
                    
 中学生でも必要な人はいます。なぜなら病気にならないために食生活を変えなければならない人もいるからです。
 でもほとんどの人は成長期で体の中身をつくっている時期なので、必要ありません。ただし、病気が発見された場合や、体重が増えすぎて、心臓腎臓などの内臓に負担が出てきたり、運動の際にけがをしやすかったりする場合、体重のコントロールが必要になります。


『勉強して一番学んだことは。』

一番学んだことは、人間は食べた物でできているということです。
人間は食べ物を分解して毎日作り直して生きているので食べた物の内容で将来が変化してしまうということです。

女性がなりたい顔№1の石原さとみさんの中学高校時代の顔です。
おそらくその時無理なダイエットなどしていないと思うのです。
 
 もし、今ダイエットをしている人がいたらもう一度本当に自分に必要かどうか考えてみて下さい。
                                                              





次はサポート2組担任の先生です。お楽しみに。