2020年7月31日金曜日

一学期を振り返って

豊田中の皆さんこんにちは。
1学期最後の絆プロジェクトは、校長が担当いたします。
 
今日で1学期が終わります。
6月の学校再開から今日まで、43日間(分散登校の6日間を含めると49日間)の1学期でした。
皆さんにとって、こうした時間は長かったでしょうか。それとも、あっという間だったでしょうか。
私にとっては、いろいろありましたが、あっという間の1学期でした。
 
さて、今日の終業式でお話ししたこと(式辞)を、もう一度、お伝えしたいと思います。
 
皆さん、こんにちは。
まずは、1学期を振り返ってみたいと思います。
長い臨時休業の後、6月から学校が再開しました。今日までの、この2ヶ月を振り返ってみてください。新たな日常と言われている毎日を、皆さんは、どんなことを頑張ったでしょうか? どんなことができるようになったでしょうか? よくなったことはありませんか? 
 
この2ヶ月間の皆さんの取組から、頑張っていたことや、よくできたこと、よくなったと思うことについて、先生たちに、事前に聴いてまとめたことを4つ紹介します。


一つ目は、「ほとんど休まず登校したこと」、「遅刻や早退も少ないこと」です。先生たちみんな感心していました。これは、すごいことです。この状況に不安を抱えている人もいると思います。そのような中、毎日よく頑張って登校しました。


二つ目は、新しい生活様式「豊田スタイル」を受け入れて、
しっかりと対応していたことです。例えば、マスクの着用、手洗い、ソーシャルディスタンス、たびたびの日課変更に対する柔軟な対応、休み時間のない日課、時計を見て行動すること、常に3密を意識した授業、活動の制限が多い部活動、話をしないで食べる給食など、まだまだ たくさんありますが、こうした新しい生活様式に、本当によく対応していました。



三つ目は、いろいろな場面で、思いやりの行動が見られたこ
とです。
例えば、手洗いや換気では、お互いに声を掛け合ったり、気を配ったり、譲り合ったりしていました。移動教室の度に、消毒用アルコールを持ち歩き、消毒して回る姿も見られました。1年生の部活動見学では、3年生がとても優しく接している姿に心を打たれた と教えてくれた先生がいます。七夕飾りや廊下の絵手紙の作品を見ながら、それぞれの作品のよさや、違いを認め合う微笑ましい姿を見かけました。どれも心優しい、思いやりのある行動です。本校では、各教室の黒板の上にある 本校の教育目標の1番最初に、「思いやりのある子ども」を掲げていますが、皆さんに大切にしてほしいと望んでいることを、皆さんは大切にしてくれているということです。何気ない行動の中にも、思いやりある行動が見られて、本当にすばらしいです。
 

最後は、意識です。言い換えれば、心掛けです。意識するようになった、心掛けるようになった、意識するようになり行動が変わった、ということです。例えば、遅れないように余裕をもって行動するようになった、不要不急の外出を控えるようになった、この状況を前向きに捉えて行動している、いつも笑顔を絶やさない、授業中の態度がよくなった、自分で考えて行動している、あいさつがよくなった、先生や大人の人がいなくても自分で判断や工夫をして生活しているなど。意識や心がけが、しっかりしているから、こうした行動や取組が見られるのだと思います。こうしたことも、すばらしいことです。




この2ヶ月、皆さんは、「豊田スタイル」に慣れていく中で、先ほどお話した、これらのことを、本当によく頑張りました。豊田中生は、すばらしいなあと思います。途中、いろいろと不安になったり、心配したりしたこともあったと思います。そうした中、皆さんが、「今」を大切にして、一日一日を過ごしてきたから、今日という日を迎えられたのだと思います。ですから、皆さん一人一人に、この1学期の、こうした頑張りを、「誇り」に思ってほしいと思います。そして、大いに「自信」としてほしいと思います。

 

さて、明日からの夏休みですが、命を守るための取組は、引き続き大切にして、元気に過ごしてほしいと思います。

 

次に、2学期に向けての話をします。
今年の2学期は、これまでよりも早い、8月17日から始まります。2学期は、まずは、「学校生活を軌道に載せる」こと、そして、「今、私たちにできることについて考え、取り組んでいきたい」と思います。

今年は、新たな日常の中、これまでの運動会や清流祭は、感染防止など、いろいろと制限が厳しいことから、それぞれ「中止」にすることにしました。代わって、「豊中フェスタ」と称して、新たな行事を、皆さんと一緒に、考えて、作って、実施していきたいと思います。楽しみにしていてください。


また、廊下や昇降口に、七夕飾りや絵手紙などが展示されていますが、校舎内の壁や天井などを、「T‘s GALLERY」と称して、年間を通じて、皆さんの作品やメッセージを展示していきたいと思います。



2学期は、1学期以上に、「毎日が楽しい豊田中」となるよう、みんなで「今」を大切に、過ごしていきましょう。










 式辞の中で、「頑張ったこと」や先生たちから聴いてまとめたことを紹介しましたが、紹介しきれなかったこともたくさんありますので、この場で紹介いたします。

 



ほとんど休まず登校

○健康管理を行い、欠席、遅刻、早退する生徒が少なかった

○ほとんど休まず登校した

○決められた時間内に登校できた

○欠席者が少ない

○欠席や遅刻が少ない

○欠席することなく登校していることがなによりもよかった

○休まず登校している

分散登校、コロナ対応の日課、授業スタイルなど、例年にない学校生活の中でも、生徒たちは元気に登校し休みが少なかった

 


豊田スタイルへの対応

○日程の変更や活動の自粛等、生徒たちにとって我慢する場面が多かったが、変更されたことに対して、しっかり動いていた

○暑い日でもきちんとマスクを着用している

○給食を無言で素早く準備し、完食していた

○新しい生活様式に適応しようと努力していた → 比較的早く適応し生活できた

○外出の際もマスクを着用したり、こまめに手洗いや消毒をしたりしていた

○様々な変化に対応した(休み時間なしの日課、移動教室、マスク着用の徹底、授業、休業中の課題など)

○段階的であったとしても、何度も変更した登校時間や日課に柔軟に対応した

○習熟度別授業という新しい試みにも前向きに取り組んだ

○食事中は会話を我慢していた

○新しいスタイル(日課、給食、清掃、部活動等)新たな提案を受け入れ、柔軟に対応し生活していた

手洗い、消毒、マスク着用、ソーシャルディスタンスを意識しての生活が身についてきた

マスク着用など、ストレスに感じると思うが頑張っている

コロナ対応の給食配膳がスムーズにできている

日課の変更が多かったが、不満も言わずによく頑張っていた


 

思いやりの行動

○手洗いを譲り合いながら行っていた。

○新しい生活様式を自分のためだけでなく、他の人の命を守るという視点で取り組むことができた。

○1年生の部活動見学で、3年生がとても優しく接している姿に心打たれた

○絵手紙にしても七夕飾りにしても、友だちのよさや違いを認め合うことができている

○3年生は、係の生徒が移動教室のたびに消毒液を持ち歩き、一人一人に消毒をして回っていた

○手洗い、換気等、自ら互いに気を配っている

自分のことだけでも精一杯な状況でありながら、生徒たちは周囲に気を遣いながら生活している

七夕飾りでは、周りへの気遣いの言葉が多く見受けられ、とても嬉しい気持ちにさせてもらった




意識

○事務室に電話を借りに来る際、以前は友だちと連れだって来ていたが、一人で来るようになった

○朝の登校も余裕をもってできるようになった

○チャイムが鳴らなくても時計を見て行動していた

○休日の過ごし方について、不要不急の外出を控えていた(予定していた外出予定を取り消していた)

○外出の代わりになる時間の使い方を見つけていた

○教員の目が届くところを離れても、自分で判断や工夫をして生活する様子が見られた

○物事を前向きに捉えて行動している

○主体的な発意が見られた(生徒会や専門委員会)

○校内での笑顔が多く見られる

○今の自分を受け入れ、前向きに生活している、生活しようとしている生徒が多く見られる

○授業中の態度がよい、取り組み方がよい

○制限ある中でも前向きに生活している

手洗いが大切であるという認識ができていると感じる


 

その他 ← 式辞の中で紹介できなかった内容

○1年生は本格的な中学校生活のスタートが遅れたが明るく生活している

○1年生は部活動も始まり疲れているだろうが、よく頑張っている

○2年生は働きかける様々なこと、例えば、登下校時間の徹底、給食の配膳・残食なし、服装の要求などをほとんど実行してくれた

○2年生のあいさつがすばらしい

○3年生の落ち着いた生活ぶりが、学校全体の落ち着きをつくっている

○3年生が表情も明るく、最高学年としての顔つきが変わった

○安心して新しい取組を生徒に投げかけることができる

○臨時休業中の課題にも、ほとんどの生徒がきちんと取り組めた。

毎日、元気に登校してくる生徒の姿を見て、私も頑張ろうという気持ちになれた

すばらしい生徒たちに支えられながら過ごせた1学期でした

 


 

さあ、明日からの夏休み、命を守るための行動は常に心掛け、貴重な今を大切に過ごしましょう!



 

 

次回8月17日の絆プロジェクトは、3年2組担任が担当します。お楽しみに。