2020年6月2日火曜日

実は私、ウルトラマンだったのでした.

 絆プロジェクト 24日目 (6月 2日号)  
 
 今回、「絆プロジェクト」の担当が、また回ってきた”昔の少年”です。 (^_^;) 
 前回(4月28日号)は「少年の野望」と銘打って、彼の少年時代ので小さな夢であった「大型連休の完成」を紹介しました。今回はこの少年がその昔、決意した使命を紹介しましょう。(^_^)v 
 名付けて・・・

      その2  


 第2学年では、なくなってしまった「職場体験学習」の代わりに、1年生の時に実施し好評を得た「職業人講話」を「学年たより」の紙面で実施することにしました。そして今年度の1回目は、この「絆プロジェクト」の「この名前知ってますか?」でおなじみの作者、1組担任の「教師までの道のり~七転八起~」でした。(本校2年生の皆さんには、先週の分散授業で紹介しました。)

 2回目は、今回のブログ執筆者の私こと「ミスター少年」が、「教師を希望するようになった道のり」を2学年の皆さんだけでなく、本ブログ「絆プロジェクト」の読者の皆さまにも紹介しましょう。
                                                                                         
                                                                                         
~ 実は 私、
                                           


                                                                                         
                              だったのでした ...~ 巻
                                           
                                           
 ごめんなさい! 読者の皆さんに隠しておいたことがあります。
(いつか、この日が来ると思っていたです...)
 実は、ぼ、ぼくは...M78星雲からやってきた、ウルトラセブンウルトラマン)だったんだ!(地球防衛軍「ウルトラ警備隊」の モロボシダン(森次晃嗣)が、アンヌ隊員(ひし美ゆり子)に真実を明かすその時の言葉です...皆さん、覚えてますか?! 

その当時、アンヌ隊員は我々少年たちの「あこがれ」のまとでした。)
 まあホントは、ウルトラマン、または、ウルトラセブン になろうとしてなれなかった、
ただの地球人ですが...。 
                                          ・・・・・
                                           
 それはそれは、もう今から何年か前のことでした。その当時「ベトナム戦争」がありまして、テレビでは毎朝毎晩、そのニュースが流れていました。夜7時から我が家のテレビは、必ず「NHKニュース」でした。そこには、アメリカ軍爆撃機の攻撃を受けた、多くのベトナムの人々が逃げ惑う姿が映し出されていました。

 そのニュースを見たこの家の長男坊は、「何とかならないか!」と怒りを感じていたのでした。彼は、夕方6時からTBSテレビ(6チャンネル)の再放送の「ウルトラマン」や「ウルトラセブン 」を、欠かすことなく見ていたのです。
 そうしてこの少年は、あろうことか、この「ベトナム戦争」の解決を、ウルトラマンに託そうとしたのです。

ウルトラマンなら、あの爆撃からベトナムの人々を守ることができるはずだ!」
と考えたのです。

 そうして少年は、その日から彼は毎晩、夜空の星に向かって、両手を広げ「変身」するのを待っていたのでした。

 ある夜は、それを母に見つけられ
 「おまえ何やってんだ!? 風邪ひくぞ!」
 と叱られ、
 
 また別の夜は、隣の家の同級生「かっちゃん」に見つかり、
 「昨夜、何やってたの?」と怪しがられました。

 それでもこの少年は、世界平和のため、ウルトラマンになる努力を惜しまず、毎夜星空に向かって一人、ただただ黙って両手を広げていました。

 何日も何日も過ぎたある日のこと、いつになっても空を飛べるようにならないこの少年は、
 「どうやらぼくは、ふつうの地球人かもしれない...(-_-)」と、
 
ウルトラマンになることをあきらめたのでした。
 それが、小学4年生の頃でした。

 それでも、あのベトナム戦争を、何とか終わらせなければならない! この決意だけは、みじんも動きませんでした。そして、戦争を始めるのも終わらせるのも、「政治」というものが、その役割を果たすことを知りました。それが小学5年生の頃です。

 それから、「よし、政治家になろう!」と考え始めました。
( 「少年の野望その1」 でも、少年は祝日を増やすために、国会議員になろうとしました。「世界の平和を守る」ことも「祝日を増やす」こと、このどちらも真実です (^_^)v )

  しかし、その頃ニュースでは、政治家の事件(ロッキード事件)が、毎日トップニュースを飾っていたのでした。また少年は考えました。
 「そうか、政治の仕組みが間違っているからダメなんだ。」
それなら、まったく新しい「政治の仕組み」を考えよう!と「政治学者」になろうと考えを改めました。これが、中学2年生でした。

 しかしです! その仕組みを扱う人間が悪人なら、同じことだ!と、気付いてしまいました。
そうか、それなら人間を育てる仕事だ!」と、
 教員を考え始めたのが、高校2年生の頃でした。

 私が教師になろうとした原点は「ウルトラマン」です。きっかけは「ベトナム戦争」のニュースと、再放送の 「ウルトラマン」 です。つまり両方ともテレビです。そして、その原動力が、今もしっかりと息づいています。

 そうです。戦争のない世の中になるよう、そんな人間になってもらいたいと、そんな授業をしています。テレビがきっかけでこの仕事を選んだ人間です。

 みなさんに、「職業」や「仕事」について考えてもらうきっかけの小さな一つとなれば幸いです。

  次25号 ( 6月3日 )は、自分は「アランドロン」と言い張っている
                    1年主任ですよ! 乞うご期待!